山行レポート |
日 程 | 2011年3月11日(金)~3月18日(金) |
参 加 者 | 13名 (男性 6名 : 7名 女性) |
リ ー ダー | CL No1506 Y.K ・ SL No1831 M.I |
レポート No1655 H.H ・ 写真 No1122 Y.M No2006 S.M ・ 編集 No1122 |
ノルディックの森・白樺と樅の樹林帯とYLLAS山を見ながらXCを楽しむ |
3月12日(土) 曇り・雪 今日は移動日 ロバニエミ サンタ村 ユッラス ロバニエミ・・・ヘルシンキから北へ835km、フィンランドのラップランドの州都で、北極圏の南約8kmに位置している。 ラップランドの玄関であり、交通、通信の要衛、行政の中心部となっている。サンタクロースの住む村 があるのがロバニエミだ。サンタ村で観光とショピングを楽しみました。 ロバニエミの街が一望できる丘、オウラスヴァーラで(夏は沈まない太陽、冬はオーロラを見るベストポイント)雪景色 を楽しむ。午後ユッラスに向けて北上、3時間のバスの旅。道路も丘陵も真っ白、雪を頂いた森はクリスマスツリーの 如し、そして大きくはない川の対岸は隣国 スエーデン、海が国境の日本との違いを感じる。 ホテルで噂のサウナに入り、夕食の後、イケメンのアテンダント「ユーリ君」が日本語で今夜はオーロラ度高いとの ご託宣、期待して待つ、北東の空を中心に出現、歓声を上げたが、実は明日の晩見ることとなるオーロラの競演の 比では無かったのであった。 |
朝ロバニエミの街へ散歩 | 夜明け前から街の除雪 | ロバニエミ 朝の気温ー7度 |
オーナスバーラから見た街の雪景色 | 雪を冠ったツリーの様な樹 | 川の対岸は隣国スエーデン |
サンタクロースと仲良く並んで記念撮影 | サンタ村にある北極圏のライン、北極圏到達証明書がもらえる |
3月13日(日) 快晴 終日雲ひとつなく、無風快晴。XCの初日である、コーチはスリムで可愛い一児の母「サーラ」である。 コースは右に「YLLAS山=719m」左に「KESANKI山=519m」を見てホテルから東に進む、両山とも中腹から上は白く 輝いている、スキー用手袋をしていても指先が痛い、-15度 とのこと。初めての「板」に慣れない為、最初は転倒者 が続く、予定は南北に連なる両山を一周27kmを廻るはずが、予想以上に厳しく「KESANNKI山」一周20kmに変更。 それでも景色は美しく、日差しは柔らかく、持参したランチボックスは美味。そして大いに疲れて16:00帰着。 夜、オーロラは20:30頃から出始め21:00頃湖上全天に出現、オーロラの奥に半月と北斗七星が透けて見え、一時間 以上夜空を見上げ、寒さも忘れ、歓声をあげ、出合えた幸運に感謝、 感謝 !! |
トレースが2本、整備されたコース | 「KASANKI山」の麓を一列に並んでいざ出発 |
カフェでコーヒータイム |
午後の滑り出し皆揃って | |||
一滑りの後、休憩タイム | ||||
ユッラスのクロスカントリートレックは全長250km、国内最大のフィールドを誇る。 コース・バリエーションも豊富で 体力や能力に合わせてコースを選ぶことが出来る。途中にはカフェやラーヴ(焚き火を囲む休憩所)があり、焚き火 でソーセイジを 焼いて食べたり、コーヒーをいれ、美味しいランチをして、美しい風景とマイペースの心地よい運動。 クロスカントリースキーの醍醐味はここにある。冬のスポーツとして子供からお年寄りまで幅広く親しまれている。 |
オーロラの饗宴 | ||
3月14日(月) 晴れ 最高峰YLLAS山はP719m。ホテルのあるAKAS LOMPORO湖はP216m、今日のXCコースはホテルから 約150mバスで登り、YLLAS山の西側裾野を右回りして進むコースである。スキーバスでスタート地点のスキー場 まで来ると青空となり無風の中でXC開始。結局若干の登りがあったがなべて、フラット・フラット時々ダウンの コースで林間を快適に滑り、休憩地点のラーヴでソーセイジを焼きKATAと呼ばれるヒュッテでコーヒーとドーナツ の軽い昼食で心地よい疲れを癒した一日となった。体力差でロングコース組とショウトコース組の二組に分割した。 |
氷結の湖上で~後はYLLAS山ーショート組ー | ーロングディスタンス組ー |
焚き火でソーセイジを焼き、食い気のショート組 | YLLAS山が輝いている |
3月15日(火) 晴れ 犬ぞリ・トナカイぞリ 体験ツアー 薄曇なれど快晴の予感、窓の外に吊り下げられた寒暖計の外気温は-25度、室内との温度差47度、の 中オプショナルツアーに出発。ツアー会社の車で一路南へ約30分。ハスキー犬をベースの雑種約100匹 の泣き声が、二人乗り犬ぞりは、操縦者はソリの後ろに立ち大型の二本爪アイゼン様のフットブレーキで スピードコントロールとスタート・ストップ行うと共に、カーブでは全体重を方向に傾けてカーブコントロール ペアーのもう一人は身体真っ直ぐに伸ばして上向きでソリが転倒しないよう静止状態で寝ている。 ペアーの組み合わせは男女で、七台一列縦隊で緊張の内にスタート。始めは余裕は無かったが、馴れる ほどに雪の林を抜ける風の音、犬の鳴き声、犬ぞりの楽しさを満喫。 午後からはサーミ族夫婦セッティングのトナカイそり体験に七組男女ペア(あみだくじ)で林の中15km 程度、ユッタリ流れる時間を楽しんだ。ツアー後、インディアン天幕の中でサーミ語で語る主人の話を フィンランド人のコーディネーターが英語に訳し、添乗員の0氏が日本語で伝え、ここでも焚き火を囲み ホットベリージュースと木イチゴのケーキで一時を過ごした。 |
雪原の森の中、犬ぞりでスピード感味合う | 犬4頭に引っ張られて楽しむ男女ペアー |
トナカイソリはラップランドでは伝統的な移動手段。雪に覆われた森の中をソリで駆け抜けていきます。 |
サーミ族の夫婦、トナカイを飼育して生活している | テントの中で暖をとり、サーミ人の話を聞く |
3月16日(水) 快晴 XC最終日、6時30分の外気温は-13度 快晴 今日のコースの出だしは初日コースと重複するが、 基本的には最高峰YLLAS山の北側を 東ー南ー西ー北 へと周回するコースである。南下のルート では白樺と樅の樹林帯とYLLASを見ながら広い雪原が交互に繰り返すフラットなコースでユッタリとした 気分で走行することが出来たが、後半は、YLLASへ向かって登り勾配で一部のメンバーは疲れもあって 板を脱いでの徒歩となったり、降りは急降下と蛇行の連続で、山頂から吹きおろす風がブリザートとなり コースのレールも消え初日に習った、片足ボーゲンを多用しての嶮しい滑降となったが、終わってみれば 充実した達成感で日本のコースでは味わえない一日であった。 影長くして北欧の春スキー |
快晴の中、スキー場横より今日の出発 | フラットなコースを皆、並んでいく・・・ |
ノルディックの森、気分最高! | 山頂から吹きおろす風、ブリザードとなる |
明昭のシャツ着たサーラさんと | サーミ人のトナカイ飼育 | レースを終え、褒美の肉をもらうハスキー犬 |
アカスホテル前で |
CLリダーのコメント ・参加者13名と添乗員1名の総勢14名でフィンランドでのXC(クロカン)を実施したが、滞在中は晴天の中で 北極圏の大自然を満喫できた。 又 さすがにXCの本場だけの事がありコースもよく整備され、XC人口の多さには驚かされるばかりであった。 ・今例会の目玉はXC・オーロラ観賞・犬ぞり・トナカイぞリに乗る事で有った、すべて観賞及び体験できた。 ・3/11日関空を出発しフィンランドのヘルシンキ空港に着いた時、日本大使館の方から東北地方の地震速報を 聞き、我々だけ楽しんで良いのか躊曙したが身近な場所でもないので予定通り実施した。 現地のニュースでも日本の地震関係の報道ばかりであった。 |