山行レポート 


   観梅と世界遺産の古市古墳群


   大阪:応神天皇陵古墳~道明寺天満宮


                2020年2月25日(火) 
 
 ランク・ S健

 参加者・12名(男7;女5)

 CL・ No 2420 A.T
 SL・ No 2734 S.S

 写真・編集 No1122 Y.M


  古市古墳群について
  藤井寺市から羽曳野市にかけて東西・南北各約4kmの範囲に広がる古市古墳群。4世紀後半から6世紀中頃に
  かけて120基を超える古墳が築造され、現存する45基には、墳丘長200mを超える巨大な前方後円墳が7基も
  含まれています。
  百舌鳥古墳群とともに、噴墓の築造に膨大なエネルギーを注ぐという、他に類を見ない特異な文化がかつて日本に
  存在したことを物語る貴重な歴史遺産です。二つの古墳群には、ヤマトの王墓と考えられる最大級の前方後円墳
  から小規模の古墳まで多様な墳墓が集まっている。埋没古墳を含め240基以上が確認されており、89基が現存して
  いる。そのうち49基が世界文化遺産に登録されている。
  台地の上に、密集して造られたその姿は、他に古墳群には見られない景観である。
                            資料は古市古墳群ウォーキングマップ・ガイドブック等


 
 
 辛国神社・一帯を支配した物部氏がこの神を
 祀った事が当社の起こりとされている
 約200m続く緑深い参道は「大阪みどりの
 百選」に選ばれている
   葛井寺・ 真言宗御室派の寺院、本尊は十一面千手観世音菩薩 ・西国33ヶ所 第5番札所
 「旗掛けの松」 境内の松の木に戦勝祈願の旗、守り刀、大般若経600巻を納め、3人の息子
 を呼び秘策を練り、十倍の細川顕氏に大勝した葛井寺合戦があった。これよりは「旗掛けの松」
 と呼ばれる。珍しい三葉松が現れ、三人力を合わせれば困難に打ち勝つという不思議な力が
 授かる言われ今も珍重されています。
   
 鉢塚古墳・仲哀天皇陵の北側、濠から約
 100mの位置に造られた前方後円墳です
 登れるので、皆で登って見ました。 
   仲哀天皇陵古墳(岡ミサンザイ古墳)・豊かに水をたたえた広い濠に浮かぶ、端正な姿が
 美しい。古市古墳群の中では、比較的新しく、5世紀後半に造られた前方後円墳。
 南西側から眺めると右手奥に二上山が良く見えます。美しい拝所前。  
   
 生涯教育センター(アイセルシュラホール)
 住宅街の真ん中に突如現れた古代の船。まずは、その外観に驚かされる。展示室では旧石器時代の遺跡、歴史が紹介されている。津堂城山
 古墳、水鳥形埴輪、土師ノ里遺跡の円筒埴輪棺の実物出土品が迫力満点。(休館日で見学できなかった)
 建物の前部は修羅の形、後部は舟形埴輪を形どっている。    
 
 仁賢天皇陵古墳(野中ボケ山古墳)  リーダーより説明を受けている皆さん。                ( 説明版の写真 )
  古市古墳群の最後の時期にあたる6世紀の初め頃に造られた前方後円墳。前方部の幅が後円部より広く、高さも上回って
  おり、新しいタイプの特徴を見せている。 
仁賢天皇陵古墳の前での参加者の皆さん
   
 竹内街道---・古くは丹比道と言われ、古事記や日本書紀にも登場する難波と飛鳥を結ぶ、国道1号線。日本遺産に指定されている。    
 
 白鳥陵古墳(前の山古墳)  前方部北西角から南東向きに見る、濠に映る古墳が美しい。 日本武尊白鳥陵拝所前
  5世紀後半築造の前方後円墳。記紀によると、白鳥となったヤマトタケルの魂は、伊勢、大和へと降り立ち、再び天に向かって
 飛び立ったという伝説に由来する。竹内街道に隣接し、広々とした濠に囲まれた美しい古墳で、冬には鴨などが飛来する。 
   
 翠鳥園遺跡公園 にて昼食
卵を輪切りにしたようなモニュメントが印象的
   古市駅周辺地区は日本最古の官道であり竹内街道や東高野街道が交差する交通の要衝
 として古くから栄えてきた街。 
   
 東高野街道を行く・・・
 京都・河内国府とを結ぶ官道として整備され
 後に、高野山へと参拝の道として発展した。 
   誉田八幡宮  八幡神である応神天皇を主神とする神社
 古くからこの地にあって陵墓を守ってきた。八幡神の神が戦の神であることから、源氏の氏神と
 して将軍家からも信仰された。毎年9月、神輿が神社から応神陵に渡御する神事が行われる。

 応神天皇陵古墳(誉田御廟山古墳)
 二重の濠と堤で囲まれた古市古墳群最大の前方後円墳。墳丘長は425m、百舌鳥古墳群
 の仁徳天皇陵古墳に次いで日本第2位の大きさを誇る。5世紀前半 の築造と考えられる。
 古くから誉田八幡宮のご神体として祀られてきたため、深い緑に覆われて自然豊かな気を
 感じさせる古墳である。前方部の西側は734年の地震で崩壊したと考えられる。
 周囲には幾つもの陪塚があり、大陸から伝わったとされる馬具、鉄製品などが発掘されてい
 て、葬られた大王の力の大きさを物語っている。
 応神天皇は仁徳天皇の父とされる大王で中国や朝鮮半島との関わり深い人物である。
 (古墳西側は外堀、外堤が残り、濠に向かって歩けるようになっている)
 誉田丸山古墳
 応神天皇陵古墳の拝所の入り口横にある陪塚。

 応神天皇陵古墳の拝所
 
 小室山古墳
 津堂城山古墳についで造られた前方後円墳で登れる古墳の代表格。後円部からは近隣の古墳はもとより、遠くあべのハルカス 
 や二上山を望むことができ、360度のパノラマを楽しむことができる。梅、桜、新緑等の四季折々の美しい姿が見られる。
 前方後円墳のフォルムがよくわかる古墳で、後円部が前方部より高い古い形がよくわかる。4世紀後半の築造とされる。  
   
 道明寺
 土師八島連が氏寺土師寺を建立したのが 
 始まり、後に土師寺から道明寺と改めた。 
   道明寺天満宮
 土師氏の子孫、菅原道真公を祀る天満宮。土師氏が遠祖天穂日命を祀る土師神社を設けた
 のが始まりである。道真公が亡くなった後、天満宮が創建された。  

 コース・タイム       天候  曇り 
近鉄大阪阿部野橋(9:12)藤井寺(9:30) ・・mt.(9:40/10:00.・・辛国神社(10:10/20)・・・葛井寺(10:20/30)・・・
鉢塚古墳(10:40/50)・・・仲哀天皇陵(11:00)・・・シュラホール・・・仁賢天皇陵(11:30)・・・竹内街道・・・
白鳥陵古墳(11:50)・・翠鳥園遺跡公園・昼食(12:10/40)・・近鉄古市駅・・東高野街道・・誉田八幡宮(13:10/20)・・
応神天皇陵(13:30)・・・小室山古墳(14:00/10)・・・道明寺天満宮(14:20/40)・・・(14:50)近鉄道明寺駅 
 リーダコメント
 ① 天満宮の梅花祭(菅原道真の本命日2/25)合わせて,例会日程を設定
 ② 今年は梅の開花が早く、2/19に満開となったため、既に少し散り始めていた。
 ③ 古市古墳群は世界遺産指定に向けた長い運動の結果、昨夏指定となったので、説明版道等、よく整備されていた。
 ④ 一日中曇り空で、視界は十分でなかったが、生駒山・二上山・葛城山・金剛山等の山並みが、常によく見える景色を
       楽しみながら歩いた。



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