山行レポート
 
兵庫史№32  播磨:播州名松めぐり 
高砂神社  2023年1月14日(土)   相生神社

CL  №1205 T.K : SL №1218 K.K
 参加人数 5名 (男性 2名 ・ 女性 3名)
資料提供 №1205 T.K : 写真&地図&編集 №1807 T.T     


  コース&タイム
 播州名松めぐりのレジメはこちら 地図はこちら 
 阪神神戸西宮(8:40/8:52)  山電高砂 ・・・ 国鉄高砂線廃線跡遊歩道 ・・・ 旧高砂北口駅跡

(10:15)・・・十輪寺~工楽松右衛門墓・高砂市保存木の松・美濃部家墓~(10:20/10:30)

・・・廃線跡遊歩道 ・・・高砂神社~相生の松・工楽松右衛門像・ご神木イブキ・尉姥神社~

(10:50/11:15)・・・工楽松右衛門旧宅(11:20/11:55)・・・南堀川遺構・昼食

(11:50/12:15)・・・ 美濃部達吉生家跡 ・・・ 尾上神社~尾上の松 ・尾上の鐘 ・片枝の松~

(13:10/13:40) 浜の宮神社~菅公の松~(13:55/14:00)・・・浜の宮公園~戦争遺跡~

(14:05/14:20)・・・山電浜の宮  三宮


リーダーコメント 
・兵庫史を歩くNo.32 播州路で今年一年の安全祈願                              
・前夜からの雨、更には当日も雨との天気予報であるが、一番信頼できる(と思っている)予報が現地高砂では9時頃から
 曇りとのことで例会実施を決断した。歩き始めこそ小雨であったが、ほとんど影響なく歩くことができた。
 ただ天気予報のため申し込みは6名(うち1名は集合場所に参集せず)で、こじんまりとした歩きであった
 こういうのも和気あいあい、みんなと話しながらで良いものだ。                   
・今回の例会の目的は四つあった。                                       
 ①最大の目的は播州にある名松をめぐることであった。相生の松・尾上の松・菅公の松だけではなく、
 十輪寺の保存木、尾上神社の片枝の松、さらには浜の宮公園にある4千本の黒松は見ごたえがあった。
 ②二つ目は工楽松右衛門の足跡をたどることであった。高砂の出身で、「松右衛門帆」を作ったことで、江戸時代の
 海運業の発展に多大な貢献をした。さらには幕命で択捉島の埠頭建設をし、「工夫を楽しむ」という意味の「工楽」の姓を
 与えられた。あまり有名ではなく、これまでよく知らなかったが、今回の例会で知ることができた。              
 ③次は旧国鉄高砂線廃線跡を歩くことであった。加古川から分かれた支線であるが、今から39年前の昭和59年に
 廃線となった。両側に山茶花が咲き誇る遊歩道となっており、楽しく歩くことができた。     
 ④最後に尾上神社にある「尾上の鐘」を見ることであった。11世紀前半に鋳造された朝鮮鐘で、国の重要文化財に
 指定されている。普段は見ることができないが、宮司さんにお願いして特別に見せてもらった。
 蓮台に乗った如来の上を六つの楽器が描かれており、左右には天女が衣を翻して楽器を奏でながら天から降りてくる
 様子が描かれている。日本の鐘とは全く違っていた。                        

  高砂線廃線跡遊歩道   

高砂線はかって兵庫県加古川市加古川駅から高砂市高砂駅まで結んでいた地方交通線であり
加古川駅から高砂港駅まで七つの駅があった。
1980年に国鉄再建法により廃線となり、廃線跡は遊歩道として整備されており
遊歩道の脇のいくつかには鉄道で使用されていた部品がモニュメントとして設置されている

 
山茶花の並木が続く遊歩道 
       
かっては賑わった高砂駅の「銀座商店街」 
    旧高砂北口駅のモニュメント    

 

 十輪寺近くにあるモニュメント
       
 旧尾上の松駅近くにあるモニュメント
    遊歩道脇に漂う蝋梅の香り     


   十輪寺  

     

 旧高砂線の沿線にある十輪寺には高砂出身の江戸時代に海運業や港湾改修で活躍した
工楽松右衛門の墓や天皇機関説や東京都知事を務めた
美濃部達吉、亮吉父子の墓がある。また、境内の黒松は高砂市の保存木である


     
 美濃部家累代の墓地   墓石が帆布の形をした 工楽松右衛門の墓


  高砂神社  

 
高砂神社正面 


         
ご神木:イブキ   相生の松 


 
 尉姥神社
   
 池田輝政公高砂城跡の城石
   
工楽松右衛門像 
         

   工楽松右衛門旧宅  

 
 工楽松右衛門旧宅全景


 松右衛門帆布
  工楽松右衛門に
よって考案された播州織の技法を使った
耐久性に優れた
舟の帆布
  
この手水鉢は三木市小河家に
あったもので本宅の解体に当たって親戚の
工楽本家に居場所が替えられたものである。
小河家別荘の庭はの登録記念物に
指定された池泉回遊式の庭園で別荘造営をした
小河秀太郎さんの曾孫に当たる
明昭会員の御能能子様の寄贈である
*写真にマウスを合わせて説明札をご覧ください*
     

   尾上神社  

     
広い境内の拝殿の奥には幣殿、本殿が並び幣殿は本瓦葺き妻入入母造の複雑な形式である

       
尾上の松
一つの根から男松(い黒松)と女松(赤松が生えている) 
マウスをあて枝分かれをご覧ください
  拝殿の上部には尉姥の彫物がある    片枝の松 

       
尾上の鐘 (銅鐘) 
11世紀前半ごろ新羅時代から高麗時代に鋳造されたと考えられる朝鮮鐘で国の重要文化財に指定されている
中央部には蓮の花に乗った如来像や雲上の飛天が装飾されている  
又、この鐘の音が聞こえる範囲の海は「響きの灘」と呼ばれていますが現在は鐘の内部に傷が生じて鳴らすことができない

   浜の宮天神社  

     
浜の宮神社本殿    菅公の松 


 
 浜の宮公園4千本の黒松と戦争遺跡
(旧陸軍航空通信学校尾上教育隊跡)