・兵庫史を歩くNo.33 小野藩陣屋町のひなめぐり
・今回の例会の目的は三つあるが、最大の目的は好古館で開催されている「ビッグひなまつり」を
見学することであった.
今年で12回目であるが、内裏びな、段飾り、御殿飾りなど全部で79組655体が展示されていた。江戸時代後半から平成までのおひなさんがあり、時代により表情、着物、飾りが異なっており、興味深かった。特に今年は初めて藩主一柳家伝来の御殿飾りがあった。入口を入った正面に幅9m、奥行4m、高さ3mの台上にこれでもかと
ばかりのおひなさんには圧倒される。
・二つ目の目的は小野藩一柳家の歴史を探ることであった。一万石であるため城を持つことは許されず、
しかも陣屋跡には2mほどの石碑が建っているだけで、陣屋跡を思わせるものはなにもなかった。ただ下調べの段階で興味深いことを知った。最後の藩主末徳の三女満喜子の結婚相手はなんとあのヴォーリズであった。
満喜子は小野に住んだことはないが、心の故郷として小野を大切にしていたとか。昭和41年に一柳家の
氏神である磐代神社が再建された際には玉垣と灯篭を奉納している。
灯篭に「近江八幡市 一柳満喜子」と印されていた。
・三つ目の目的は伝統産業であるそろばんと家庭用刃物を見学することであった。
伝統産業会館には「そろばん博物館」があり、213桁の世界最長のそろばんやそろばんの玉5万個で作った
姫路城などがありびっくりした。
・それにしても土曜日だというのに、小野の町中にほとんど人を見かけなかった。どうなっているのだろうか? |