山行レポート 

 兵庫史№40 淡路・沼島
2023年10月15日 

ランク S : 距離 4、5km : 歩行時間 3時間
CL  №1205 T.K : SL №1218 K.K・ №1256 T.M
  参加人数 27名 (男性 8名 ・ 女性 19名)
資料提供 №1205 T.K : 写真提供 №2196 T・F
写真&地図&編集 №1807 T.T  

コース&タイム 
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西宮北口 7:30  西淡三原IC 8:55 おのころ島神社(大鳥居、拝殿、ご神木、八百萬神社、


鶺鴒石等) 9:05/10:10 土生港(昼食)10:45/11:55  沼島港 待合室(鞘型褶曲)12:05/15


・・・上立神岩 12:15/13:15・・・ 梶原五輪塔 13:25/35・・・おのころ神社 14:00/15 ・・・ 

沼島八幡神社 14:30/50 ・・・神宮寺14:55/15:05 ・・・弁財天神社15:15・・・沼島港 15:20     


土生港15:50   西淡三原IC 17:25/17:40  西宮 18:55 
 

リーダーのコメント 
・兵庫史を歩くNo.40  国生み神話の「おのころ島」はどこだ?                      
・日本最古の歴史書である「古事記」と「日本書紀」には日本のはじまりについて記述がある。
 いわゆる国生み神話である。その舞台となった「おのころ島」が一体どこにあるのか、
 古来から論争されている。
 今回はその有力候補地である「沼島」と「おのころ島神社」を訪れた。               
・沼島は淡路島の土生港から船で10分の位置にある小島であるが、その間を、ユーラシアプレートと
 太平洋プレートがぶつかりあう中央構造線が走っている。その結果両者の地質は全く異なるとか。
 淡路島側は8000万年前の花崗岩、沼島は1億年前 の結晶片岩でできている。両プレートがぶつかり合って
 1億年前に沼島ができたと思うと国生み神話と日本誕生の歴史が不思議に結びつくように思えてならない。
 さらにこの島には「1億年前の地球のしわ」といわれる、同心円構造の「鞘型褶曲」という岩が
 発見されており、一層その感が強い。                         
・沼島のシンボルであり、国生み神話の「天の御柱」だと言われる、高さ30mの「上立神岩」や、
 拝殿も本殿も飾り気なく素朴な「おのころ神社」を訪ねると、この沼島こそが「おのころ島」だという
 気持ちがますます強くなる。                                              


  淡路島榎列(えなみ)・おのころ島神社  

       
 大鳥居~レジメ参照   参道    拝殿・本殿 

       
御神木~レジメ参照    境内の木立の先に大鳥居を望む    御砂所 

       
鶺鴒石 (せきれいいし) 
伊弉諾尊、伊弉冉尊の故知~レジメ参照~に因んで石から伸びている赤と白の縄を握り祈るお参りの作法がある。
参加者の三組のご夫婦が作法に則ってお参りした。


     
 天の浮橋
伊弉諾尊、伊弉冉尊が初めて降り立った
場所といわれる
   
    おのころ島神社から西へみはら川を渡って100ⅿのところに「天の浮橋」がある

 

   沼島  

 沼島汽船待合所
 淡路島土生港から10分で沼島に着く。待合所には「鞘型褶曲」が展示されている 

       
淡路島土生港    淡路島 土生港 より沼島遠望   沼島港 
       
    鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)
一億年前の地球のしわ、平成6年に沼島で黒崎海岸で発見された珍しい岩石でこのような同心円構造の岩石は
このほかフランスで一ケ所発見されているだけで当時の地殻内部の動きがわかる貴重な資料である




   
 平バエ(岩礁)
   
    上立神岩
高さ約30ⅿの迫力ある巨大な奇岩。天の沼矛や天の御柱、竜宮の表門とも伝えられている。
近年は中央のくぼみがハート型に見えることから恋愛成就のパワースポットになっているらしい
下手に昭和39年の室戸台風による倒壊まで下立神岩があり、男女を象徴する一対の立神岩の中間に位置する
平バエ(岩礁)は二神の契りの場、八尋殿のモデルともいわれている
 
 上立神岩展望ポイントにて




     
沼島自凝(おのころ神社)
天地創造の神(伊弉諾尊、伊弉冉尊)が祀られている。
島の南東近い小高い山の登り口からしばらく崖道を巡り、、さらにそびえるような
100段近い石段を登った先に鳥居があり、いきなり素朴な拝殿が祀られている
参加者27人は石段に並び順番にお参りを済ませ社殿裏側に移動した。
裏側の鬱蒼とした木立に伊弉諾尊、伊弉冉尊の像が建立されていた
     

 
 伊弉諾尊、伊弉冉尊の像の前にて



         
沼島八幡神社
島の中心にあり海上安全、四季豊漁の神様である。
本殿裏山の神域の森には巨木が聳えている、又、高台に建立されているので眺望がすばらしく淡路島も遠望できた
    



  沼島点景  

     
八角井戸 ~レジメ参照    梶原五輪塔~レジメ参照   司馬遼太郎石碑・神宮寺境内 

       
島内巡りの起点沼島漁港   島内至る所には海抜教示が見られる   人口400人余りの島は
小学校と中学校が合体


 
自凝神社への登山道より沼島魚港、淡路島を俯瞰

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