リーダーのコメント |
・兵庫史を歩くNo.41 「丹生山田の里」めぐり
・神戸といえば六甲山系をバックにした「ミナト神戸」のおしゃれなイメージがあるが、六甲山地を越えた北には
自然豊かな田園地帯が広がっている。六甲山系と丹生・帝釈山系の間は「丹生山田の里」といわれ、都と西国を結ぶ街道が通っていた。多くの人々の往来があり、都の第一級の文化が流入していた。辺境の地であることが幸いして
今に伝統文化が残っている。今回の例会は豊かな自然風土に触れながら歴史と文化を探ることが目的であった。
・狭い地域である「丹生山田の里」に、なんと八つの国指定重要文化財がある。まさに「重文銀座」であ る。
今回はそのすべてを訪ねた。
・無動寺には重要文化財に指定された五体の仏像がある。なかでも本尊である大日如来坐像は檜の一木造りであり、
彩色されていない素地像。高さ278cmあり、その素朴で穏やかな表情には思わず見とれる。ご住職の説明を聞いたり、
当寺自慢の紅葉を鑑賞していると、45分もの時間が過ぎていた。
・現存する日本最古の民家といわれる「箱木千年家」も重要文化財に指定されている。室町時代の建物で、
屋根が非常に巨大で、軒が極端に低く、土壁で開口部が少ない。一見竪穴式住居を連想させられる。
・好天にも恵まれていろんなことを発見できた実り多い例会であった。 |
|