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 山行レポート

  兵庫史№41:神戸 丹生山田の里をめぐる 
  2023年11月23日(木祝) 

ランク S健 : 距離 6.5km : 歩行時間 2時間
CL  №1205 T.K : SL №1218 K.K
  参加人数 14名 (男性 7名 ・ 女性 7名)
資料提供 №1205 T.K  
写真&地図&編集 №1807 T.T   

 
コース&タイム 
 レジメはこちら 地図はこちら 
地下鉄三宮駅 9:07  神鉄箕谷 9:28  蔵本 9:43 ・・・ 栗花落の井 

9:45/10:15 ・・・ 新兵衛石 10:25/30 ・・・ 無動寺(拝観) 10:45/11:30 ・・・

六條八幡宮(昼食)11:55/12:30 ・・・ 太陽と緑の道 ・・・ 丹生宝庫 13:00/10  

・・・ つくはら湖 ・・・ 箱木千年家(見学) 13:40/14:10 ・・・ 衝原バス停14:16  

 神鉄箕谷前 14:35  地下鉄三宮
 


 
リーダーのコメント 
・兵庫史を歩くNo.41  「丹生山田の里」めぐり                    
・神戸といえば六甲山系をバックにした「ミナト神戸」のおしゃれなイメージがあるが、六甲山地を越えた北には
自然豊かな田園地帯が広がっている。六甲山系と丹生・帝釈山系の間は「丹生山田の里」といわれ、都と西国を結ぶ街道が通っていた。多くの人々の往来があり、都の第一級の文化が流入していた。辺境の地であることが幸いして
今に伝統文化が残っている。今回の例会は豊かな自然風土に触れながら歴史と文化を探ることが目的であった。    
・狭い地域である「丹生山田の里」に、なんと八つの国指定重要文化財がある。まさに「重文銀座」であ る。
今回はそのすべてを訪ねた。                                                        
・無動寺には重要文化財に指定された五体の仏像がある。なかでも本尊である大日如来坐像は檜の一木造りであり、
彩色されていない素地像。高さ278cmあり、その素朴で穏やかな表情には思わず見とれる。ご住職の説明を聞いたり、
当寺自慢の紅葉を鑑賞していると、45分もの時間が過ぎていた。      
・現存する日本最古の民家といわれる「箱木千年家」も重要文化財に指定されている。室町時代の建物で、
屋根が非常に巨大で、軒が極端に低く、土壁で開口部が少ない。一見竪穴式住居を連想させられる。           
・好天にも恵まれていろんなことを発見できた実り多い例会であった。                    

   栗花落の井(つゆのい)  

         

山田の里にある弁財天社は床下の井戸が栗花落の井」伝説の井戸として
兵庫県指定史跡になっている(レジメ参照)

   
 栗花落の井は社殿の床に在る
 
   


   新兵衛石  

         
小春日和の山里の街道を虫籠のある旧家やちらほら咲きの寒桜を見ながら西へ歩いた。
山田町福地の無動寺へ向かう角に建つ「新兵衛石」は江戸時代旱魃による飢饉の際に
この石に隠れて巡見の領主に年貢の軽減を直訴した少年を讃えて建立された(レジメ参照)

     

   無動寺  

五体の国の重要文化財指定の仏像は残念ながら拝観のみで撮影は禁止であったがご住職の丁寧な
解説付きで五体の仏像拝観を堪能できた(レジメ参照
又境内はこの季節に真っ盛りの紅葉で参加者一同大満足の逍遥を楽しんだ

         
無動寺への参道     

         
無動寺本堂    美しい苔むした参道
今は養生のため侵入禁止 
  不動堂
境内一の絶景の紅葉

         
本堂西側に建つ若王子神社 鳥居   鞘社に納められた本殿
(写真をクリックして三間社流造社殿を
ご覧ください)
  自然巨石を利用した本堂への石段 


         
境内散策では紅葉、黄葉を満喫   

   六條八幡神社  

 山田の里の総鎮守社で境内の三重塔は国の重要文化財である。
大銀杏は神戸市の名木に指定されているが早くも落葉が始まっていて
境内を敷き詰めた散り銀杏が美しかった(レジメ参照


          
       
       



  丹生宝庫~太陽と緑の道   

         

 丹生山系の山麓道を歩いて丹生宝庫に到着、宝物殿の横は丹生山への表参道が続く。
入口には石の地蔵に「丹生山廿五丁」と刻まれた丁石が建つ

         
    昭和47年に設定された神戸市の自然歩道「太陽と緑の道コースの一つ丹生山系」」の一部のハイキングコースを歩く 


  箱木三年家   

         
工法から推定して14世紀頃室町時代までさかのぼるといわれる母屋の茅葺屋根と天井の梁  

         
江戸時代の末ごろに建てられたと推定される離れの天井と茅葺屋根   

 箱木千年家は民家建築物の日本最古であり国の重要文化財である。
台地に立っていたがダム建設に伴って移築されその際古い母屋と離れが分離復元された

 千年家母屋をバックに