山行レポート 

ランク C
参加者 8名(男4,女4)
CL/SL No.2775C.M/2991H.S
写真提供 No.2733Y.N,2775C.M,2841S.H
2917T.S,2991H.S,3067S.F
編集 No.2330T.S

大普賢岳ピークにて。辺り一面、ガスの中でも皆、笑顔
 
6月15日(土) 曇りのち晴れ
行 程 西宮北口(9:00) 和佐又ヒュッテ(13:30)・・・・和佐又山(14:10/20)・・・・和佐又ヒュッテ(14:55)
6月16日(日) 曇りのち晴れ
行 程 和佐又ヒュッテ(6:35)・・・・笙の窟(7:40)・・・・小普賢岳(8:20)・・・・大普賢岳(9:15/25)・・・・弥勒岳(10:05)・・・国見岳(10:35)・・・・稚児泊(10:55/11:25)・・・・七曜岳(12:00/12:05)・・・・無双洞(13:50)・・・・底無し井戸(14:45)・・・和佐又ヒュッテ(16:05) 西宮北口(20:30)

 地図はこちら→
 GPSデータはこちら→

足慣らしに和佐又山周回ハイキングへ。 早々にオオヤマレンゲが迎えてくれました。 この木はヒュッテ前庭にあり、保護フェンスに守られています。蕾も多く、見頃は続きそうです 和佐俣山ピーク到着。ガスで眺望はありませんが、自然林の周回ハイキングを楽しみました
高木に巻き付きついたツルアジサイが満開です 昨年リニューアルオープンした和佐又ヒュッテとキャンプ場。四季を通じて開業しています。キャンセルが多かったようで、今夜の宿泊は我々のみ シャワーで汗を流した後は、寸胴で作るスキヤキ夕食です。贅沢な具材で栄養もお腹もいっぱい。夕刻には近くに子連れの鹿を見ました。
快適なベッドで就寝
翌日は5:00起床。朝食はCLシェフが作るふわふわフレンチトーストとサラダ。気力、体力とも充実して出発します ガスも次第に切れ、明るい自然林が続きます。朝日を浴びながら巨樹の樹林帯を登っていきます 日本岳に近づくと次第に修験道の世界へ。連なる山々とたなびく雲海。深山幽谷に足を踏み入れたことを実感します
日本岳の岩峰下につけられたまき道を進むと、「指弾ノ窟」、「朝日窟」と呼ばれる岩窟が続きます その中でも最も大きな「笙ノ窟」。数十メートルはあろう岩峰をえぐるように開いた自然窟です。 「大峯山行所・七十五靡のうち、六十二靡の行場霊地。冬籠の行場で千日籠修行が行われていたとされる」とあります
地形図ではゲジゲジが続くこのエリア。鎖場や梯子が設置された今は何とか登れますが、かつてはどうやって登ったのか。想像を超えた世界です 日本岳の道標。日本岳へのピストンルートもあるようですが登りません 石の鼻からの眺望。小普賢岳の北側に付けられたまき道を進みます
大普賢岳への登り。ゲジゲジ地帯を鎖や梯子を使って登ります。やっとのことで奥駆道に合流。 所々に現れる可憐な白い花。六甲山でも見れるカマツカです 計画通りの9:15 大普賢岳到着。ガスで眺望は利きませんが、ルート上の最高点に達して、皆笑顔です
サラサドウダンツツジが可愛げに満開 今回見るシロヤシオは小ぶりです。落花しているものが多く、見頃は過ぎたようすです 眼下に水太谷を見下ろす水太覗。笹原が広がり、険しい修験道中と対照的な光景です
弥勒岳をパスして国見岳との鞍部。水太谷へスッパリ落ち込みます 国見岳を過ぎ南に下ると、大普賢岳、小普賢岳、日本岳の3兄弟が横に並び始めました 鎖場が続きます。整備はされているものの、何かあったらどうしようもない所。その覚悟が必要な修験道です
10:55 テント場適地の稚児泊に到着。苔むした平地で昼食休憩とします すぐそこの距離に行者還岳。背後は弥山-八経ヶ岳へと奥駆道が続きます 七曜岳との鞍部。まだまだ元気で笑顔で応えます
雨の多い大峰山系。辺り一面、苔に覆われています 12:00 七曜岳到着。この後は奥駆道から外れ、周回ルートに移ります。これからは下りの気分でまだ笑顔です リーダーも元気はつらつ
七曜岳から南東方面。手前のこの尾根を下ることになります 七曜岳からの下り。ゆったりした自然林に囲まれ平和な世界。この後、北東に向きを変えて激下りが始まります 無双洞。水太谷左俣にあたります。案内看板にあった危険ビックリマークの1つ目
水量少なく難なく徒渉できました 振り返ると、黒い岩と緑に二筋の流れが美しい滑滝です。水平道がしばらく続いた後、2つ目のビックリマークの悪場を辛抱して再び、水平道に またもや鎖場が現れ急登に激変。ここが最後のビックリマーク。石灰岩の小石が混じり落石リスクも多く、最も悪かった
底無井戸を通過、水平道に入り、ようやく平和な世界に戻ります。足元のフタリシズカを愛でる余裕が戻ります 開花後のヤマシャクヤクが果実をつけています 巨樹に巻き付くツルアジサイが我が物顔に咲いています
尾根道との合流点も間もなくとなり、平和な気分で自然林を楽しみます 尾根道と合流。緊張と緩和が連続した一日。ホントの笑顔が戻りました 我が家に帰ってきたような気分で、ヒュッテに到着しました。ヒュッテで鹿肉カレーを頂き、帰路に着きました
リーダー コメント
大普賢岳~七曜岳周回コースは歩行時間が長く、例会の集合時間では日帰りが難しく前泊がおすすめ。昨年10月よりオープンした新築の和佐又ヒュッテが魅力的な山小屋になったのも、今回の計画を決めるきっかけです。 24時間使えるシャワールーム、最新式のウォシュレットトイレなど快適な小屋が一泊6,000円。今回は国道169号の土砂崩れ通行止めの復興支援で宿泊費が半額の3,000円になり、更に同額のクーポンも頂け、大変お得な山小屋ライフとなる。 食事は軽食程度の提供のみなので、夕食・朝食とも自炊にした。
初日はのんびり散策程度、和佐又山で植物観察。
本番は6:35出発、9:15大普賢岳と順調に進んだ。山頂付近はシロヤシオが残っており、サラサドウダン・ギンリョウソウも見られ気持ちの良い稜線歩き、稚児泊で昼食。
七曜岳から急降下、このあたりから疲れが出始める。無双洞で渡渉。和佐又ヒュッテ迄1時間30分の道標があり頑張る気持ちで20分くらい歩いたところの道標がまたしても1時間30分、なんで? ガレ場と岩場を慎重に登って更に歩きようやく和佐又ヒュッテに戻った。結局9時間半を超える山行。
和佐又ヒュッテでカレーを食べた後、下山して日帰り入浴。お疲れさま。



明昭HPトップへ戻る 山行レポート目次へ戻る