山行レポート 

京都北山:皆子山西尾根

東尾根の取付きで出発の記念写真。新雪をトレースできるように、
ワカンやスノーシューを準備したけれど、今週の雨と高めの気温で、雪がない。
 実施日 2020年2月15日(土)
ランク:B健  距離:8.8km 時間:5時間
参加人数 7名 (男性1名・女性6名) 
CL №2733 Y.N.  SL №2806 K.I.
写真・文 №2733 Y.N.

編集 №1551 Y.K.
リーダーコメント
皆子山は昨年、夏の宿泊山行でも訪れたところ。京都府最高峰として知られるが、一般道が少なく、比較的訪れる人は少ないようだ。
取付きは少々急斜面が続くが、山頂は緩斜面となり、ゆったりとしたカーブを描き、のんびりした風景が楽しめる。特に皆子山頂上から西に続く稜線周辺は、比良山系も含めたこのエリアに共通し、ブナと下草のイワヒメワラビがつくる独特な風景が広がる。
あまり人の入らない積雪のこの時期、静寂の中、ゆったりとした雪景色を楽しもうと企画した。
雪は少なかったけど、今日も楽しい山仲間との充実した山行でありました。


皆子山周辺はブナ林が美しい。この時期はすっかりと葉を落とし眺望も開け、パノラマの景色を楽しみながら歩くことができる。 ようやく雪だまりが出てきた。今週の雨でずいぶん少なくなったようす。ザクザクと音を出しながら雪の感触を楽しむ。
皆子山頂上の手前950m辺りに眺望ポイントがある。比良主脈稜線と、琵琶湖、比叡山方面が見える。 花折峠の向こうには、薄曇りの中に琵琶大橋、その先には近江冨士と呼ばれる三上山も見える。
寺谷ルートからの合流点を過ぎると間もなく、皆子山頂上は近い 皆子山頂上にて登頂記念写真
比良山系、雲に隠れる武奈ヶ岳を背景にもう一枚 皆子山はここから西に特徴的な風景が続く。稜線にところどころに残る雪たまりを越えて進む。
ゆったりしたアップダウンの稜線、ブナの樹林がつくる明るく開けた風景と、我々だけの静寂を楽しみながら歩く。 西尾根は標高差数10mほどの高低に同じような支尾根がつながり、どこが主脈か判りにくい。気を付けないとすぐに目的と違う支尾根に入ってしまう。特に踏み跡の無い雪山では注意が必要、時々、GPSで確かめながら進む。
本来なら、トレースの無い雪面に自由に踏み跡をつけながら進むはずだった。来年の雪山シーズンに再チャレンジしたい。 琵琶湖をはさんで近江冨士の三上山がうっすら見える。その背景には鈴鹿の山々。
 
途中からヒズメのあるシカの足跡に導かれて進んでいたが、なにやら違う形の足型に出会う。沈み具合からすると結構な体重がありそうで、クマかもしれない。 風景を楽しみながら進んでいると間もなく西尾根の終点となる。いつものようにアズキナシの下で昼食休憩とする。ここは皆子谷左股の源頭となる斜面。南東に素敵な景色が広がる。
 
昼食後は、この魅力的な斜面を使って、すべり台大会が始まった。徐々にコツをつかみ、かなりのスピードを楽しむ。 
先ほどまでの静寂を打ち破る歓声。これも雪山の楽しみ。 
   
江若バスは一日2便。楽しいすべり台と、美しい景色を名残り惜しみながら、往路と同じルートで帰路に着く。   武奈ヶ岳、コヤマノ岳の稜線が美しい。 
 
皆子山頂上に戻ってきた。往路は雲に隠れていた武奈ヶ岳がきれいに見える。   金糞峠から烏谷山、比良岳、打見山に至る稜線。5月に計画のルートをしっかり見ようとするが、なかなか山座同定が難しい。 
     
 こちらは朽木集落をはさんで遠く、高島山系。今年は高島トレールの山行を計画している。見るからに山深い印象だ。   にぎやかに小鳥の大群が移っていくのにしばしば出会う。しばらくじっとしていると間近の木々に止まる。シジュウカラかと思っていたら胸にネクタイ模様がない。 
     
 帰りのバス時刻には40分の余裕を見込んである。下に見えるのはバス停近くの「杣の道」。骨董品、食事も提供する民家を改修したお店。山好きの人が集まり、その人たちの出版本もある。今日の反省会会場はここ。   「杣の道」でビールと店主のお話しを楽しむ。皆子山へのルートのこと、お店に来る山好きの方のこと。再訪を約束してバス停に向かう。 


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