しっかり学び、たっぷり遊んだ | |||||
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雪山講習会 2006 レポート No.15 N.H | |||||
一課 1月29日 岡山 三ケ上 | |||||
二課 2月19日 湖西 乗鞍岳 | |||||
三課 3月19日 但馬 氷ノ山 |
研修部主催の雪山講習会は、1997年12月の屋内講習会を皮きりにスタートしました。 会員の皆さんの協力を得て毎年続けられこの冬で9回目を迎えました。 今シーズンは12月からたっぷりと雪が降り、どの山に出かけても雪不足の心配は全く無し。ワカン、アイゼン、ストック、ピッケルなど愛すべき小道具を使いこなし、受講生は大いに自信をつけたことでしょう。 以下、1課・2課・3課の講習風景です。 |
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ガスと強風の中、氷ノ山山頂をめざし主稜線を行くパーティ (3/19) |
Ⅰ課 岡山: 三ヶ上 1062m 1月29日(日) 晴れ |
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昨年にひきつづいての人気の山。24名が参加しました。 真冬にしてはめずらしく一日中晴れ。新雪がたっぷりで、林道終点からワカンを履き、復路の同地点で外すまで目一杯ワカン歩行の練習が出来ました。 途中、スノーシューを履いて下ってくる姫路のパーティと出会い、「西宮の明昭さんですか?」と声をかけられました。少し立ち話をし、エールを交わして別れましたが私達の会がよく知られているのを実感し嬉しくなりました。 |
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ワカンをつけていちに、いちに、先頭班は真剣です | ブナ林の中をこの日一番の急登.写真では今一つ傾斜が わかりにくいですがいっぱい汗をかきました |
野うさぎのアシアト | コース途中から見えた三ヶ上 | 頂上手前のなだらかな稜線 |
三ヶ上の山頂は他にだーれもいなくて貸しきりでした |
Ⅱ 湖西: 乗鞍岳 865m 2月19日(日) 晴れ/曇り |
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国境スキー場から取り付き、福井、滋賀県境尾根に合流。急登を過ぎるとなだらかな稜線歩きです。北方面には野坂岳、岩篭山などが遠望でき、西、南方面は滋賀の山々と少しかすんでいましたがぐるり見渡せました。 1課のワカンに変わり、この日はアイゼンの練習がみっちり出来ました。 |
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急登の尾根をツボ足でがんばりました 例年よりも雪が多く斜度がきついとCLもびっくり |
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大きく張り出した雪庇 |
乗鞍岳山頂 暖かくて、ゆっくりと360度の展望を楽しみました |
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登りよりも下りのほうが大変です アイゼンを引っかけないよう慎重に下ります |
Ⅲ 但馬:氷ノ山 1,510m 3月19日(日) 風雪/曇り |
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雪山講習最終回は鉢伏山と氷ノ山。出発の18日の気象情報は「西から低気圧が発達しながら東進してくる」でした。 覚悟はして出たものの、案の定、小代越あたりから雨となり一日目の予定の鉢伏山はカット。翌日に備えるため高丸山で引き返しました。 翌19日明け方は戸外が雨風で眠れなかった人もあったぐらい荒れたようです。宿を出発するころには雪にかわり、風もあり決行できるかと思いやられました。 コースは東尾根から取りついて主稜線と合流、頂上へ。帰りは往路をピストンです。幸い雪はほぼ止み、一行は元気に出発しました。雨の後、気温がぐんと下がったせいか尾根筋のすべての木々には樹氷ができて自然の造形美に感嘆の声々。 高度が上がるにつれ気象は厳しくなります。主稜線に合流するあたりからは強風のためときおり前進を阻まれます。 山頂近くになると平坦な地形のためガスで目標物がはっきりしません。先頭の講師、T.I さんがきっちりとコンパスを会わせて頂上小屋に率いてくださいました。 CLの「撤退!」の声がいつかかるかと登っているあいだ思っていましたが、とうとう全員で頂上を踏み元気に下山してきました。ひとつ間違えば事故につながる恐い雪の山、21名みんなで貴重な体験を積みました。 |
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ブナ林の樹氷が桜が咲いたようにきれいでした | 林を抜けて行くパーティ |
強風とガスの中やっとたどり着いた頂上小屋にも長居は無用、一息ついたらすぐに下山を開始です. 突風によろめきながらも足をしっかり踏ん張って、気を引きしめてがんばりました. 3年前のときも山頂付近は風がきつくて大変でしたが、もっと今回はきびしい気象状況でした. それでも皆さん、リーダーを信頼して冷静でした. |
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雪庇を踏み抜かないよう なるべく端を歩きます |
東尾根避難小屋 | 登山口に無事帰着、山頂方面をながめて感慨 無量.CLが一番ほっとしたことでしょう |
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